東洋大学白山ラジオサークル「FAM」

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9月11日 実家にて

 

 

9月11日

 

 

10日の夜に夜行バスに乗り東京を立ち11日の朝に地元に着いた。そこから迎えに来た母の運転する車に乗って実家へ帰る。家までの時間で母とたわいの無い話をする。見慣れた町を助手席から眺めているうちに家に着いた。

玄関に入りながら私は「ただいま」と言う。これがとても気持ちいい。1人暮らしは普段「ただいま」なんて言わないからだ(もしかしたら他の1人暮らしの人は言うかも知れないからあくまで私はって話しだけども)。実家に帰って「ただいま」と言い家に入るということは、1年半の東京生活によっていつの間にか特別なことになっっていた。私が家に入るとすでに起きていた父が私に「おはよう」と言い、私もそれに答える。そのあと荷物を自分の部屋に置きリビングに向かう。朝食は普段の私の食生活では考えられないほどに充実したものだったし、なにより母の手作りの味がした。そのことを母に話し、父とも会話をしながら朝食を食べ終わる。その頃には私はだいぶ眠くなっていて、食器を台所に持っていき、そのまま私の部屋に向かう。部屋に入ると私はまず窓を開け、その後ベッドに上がる。窓を開けたのは単純に風を通したいからというのもあるけれども、それ以上に寝るまで外の景色を見ていたいからというのもある。私の部屋にあるベッドはロフトベッドと言う、二段ベッドの下の段が収納スペースになっているようなタイプで、だから寝る時には上の段に寝るタイプのものだ。その上の段はちょうど窓と同じような高さなので横になると外の景色を見ながら眠ることが出来る。1階の景色ではあるがそれが私は気に入っている。そのまま目をつぶるとすぐに寝てしまい、起きた時には昼前だった。母から昼食だと呼ばれリビングに行くとそこにはそばめしが置かれていた。私はそばめしが大好きで帰省すると母はいつも作ってくれる。母が東京に遊びに来た時にも作ってくれるのでそれが私はとても嬉しい。昼休みに戻ってきた父と一緒にリビングで3人食事をする。食べ終わると父は仕事へ、私と母は靴を買いに。私は実家に気に入っていたサンダルを履いていったのだけれども、母はそれを見て私に新しい靴を買うように勧めたからだ。母曰く私のサンダルは「ぼろぼろ」で「歩くと疲れそう」らしい。町の栄えているほうに行き靴屋の駐車場に車を止める。今日は珍しく車が私たちのほかに1台止まっていたので母と一緒に驚いたりもした。そこで一足靴を買いそのまま家に帰った。帰ってからは母は用事に、私は部屋のものを見たり課題をやったり。そうこうしているうちに夕方になったので買ってもらった靴を履いて外へ散歩に行く。夕方になると帰宅中の中高生ともよくすれ違ったりした。そのあと適当にぶらついて家に帰る。

夕飯の時には叔母が来て一緒に夕飯を食べた。叔母に会うのも久しぶりだったので近状報告をしながらの食事だった。そのあとは実家の風呂に入った。風呂に入り一息つくと、ああ、ここが私の実家で、やっと帰ってきたのだと改めて実感した。それと、東京と実家の違うところは音なのだとも思った。実家は普通にしていれば聞こえないような些細なところまで静かなのだ。だから虫の声も人の声も車の音でさえもどこか澄んで聞こえる。静かな中に響いているからこそおそらくそう思うのだと思う。風呂から上がる。髪を乾かしながら母親と、リビングに行った時には父親と話し自分の部屋に戻る。そこで帰りのバスを探し、その後電気を消して瞼を閉じる。とても静かだった。