東洋大学白山ラジオサークル「FAM」

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9月18日 夏の終わり。

 

 

9月18日

 

 

私は日付が変わる瞬間を友達2人と共に広島のホテルで向かえた。昨日今日とだいぶ疲れがたまっていたためかいつの間にか寝てしまい、その時の会話はあまりよく覚えていない。 確か私が最後まで起きていて、おそらく広島のローカル番組であろう『ピッピでピ!』という番組を見ようと粘っていたはずだ。結局見る前に寝てしまってみることは出来なかったけれど……。

 

朝、左隣のベッドの友達が目覚ましを止めるのを確認して全員で二度寝。そのあとホテルの目の前の喫茶店で遅めの朝食を取った。いつ見ても客層が多国籍だったのにその日は数人の主婦だけだったのが何だか今も印象に残っている。その後はホテルに戻ってスーツケースを持ってチェックアウト、路面電車の1日乗車券を買って早速乗車。友達と見知らぬおばあさんとの会話を聞きながら広島駅まで電車に揺られる。駅ではコインロッカーにスーツケースを預けてタクシーに乗る。目的地は広島城。1人だいたい300円の手ごろな値段だった。広島城は周囲のビルやマンションよりも低く、敷地足を踏み入れた時にはまったく見えなかった。そのせいで最初は広島城の敷地には”広島城跡”しかないのではないかと思ったほどだ。少し歩いて地図を見つけて城があることを確認。城に向かう。城内は基本的に、見るだけで現代技術を使ってリフォームや改修が分かる空間で、歴史物の展示のほかに着物の試着コーナー、企画展が行われていた。展示は広島城の歴史はあっさりと終わり、後半は関が原の戦いの絵などが置かれていて面白かった。上の階へ上がると企画展をやっていて、こちらの方が私は記憶に残っている。企画展では兜の展示などを行っていた。展示されている兜は、形状の都合で向かい風に弱いものなどドラマでも見ることの無い形のものが多くあり、見ていると楽しくて自然と笑みがこぼれるものばかりだった。兜の下には解説のプレートもあり、その文章がまたセンスがいいものだった。写真を取ることができず本当に残念だ。企画展の最後には『マジンガーZ』と『仮面ライダー凱武』の画像が壁に飾られ地元の球団『広島東洋カープ』のヘルメットが飾られていて、見る人全ての視線が釘付けとなっていた。最上階は展望スペースとなっており、広島城からの眺めを見ることができた。しかしさきほど書いたとおり広島城は周りの建物と同じくらいか少し低い。そのせいなのか展望スペースの有料望遠鏡は50円という安さで時間は100秒だった(これが妥当な時間だったのか、私には最後まで分からなかった)。マンションがある方向にだけ有料望遠鏡が無かったという住民への配慮は街中にある観光地ならではのものだったと思う。展望スペースにはメダルを買えるコーナーや自販機もあり観光地感があふれていて、それはそれでよかったように思う。

広島城を見終わると次は原発ドームへ向かう。その途中で私たちはなぜ広島城があのように内部をあちこちいじったりすることができたのかに気付いた。その原因は原発によって広島城が一度なくなったからだったのだ。得心が行く私たち。その後アイスクリームを買い休憩。私はマンゴー、友人たちはソーダとバニラ&チョコ。その後原発ドームの近くで昼食を取る。店は牡蠣料理を専門に取り扱っているところで、私たちはカキフライ定食と焼き牡蠣を頼んだ。美味しかった。店を出ると少しだけ路を引き返す。さっき工事現場の隣に気になる石碑があったからだ。石碑は工事現場からの距離は1mもないところに建っていて、気付かず通り過ぎることもありそうなものだった。その石碑は原子爆弾の爆心地のものだった。

原発ドームについてからは広島平和記念資料館原発ドームを見て回った。それが終わると路面電車で本通へ。そこではみやげ物を見て、新幹線の時間の都合で少し早く広島駅へ。そういえば原発ドーム前から路面電車に乗るときに広島駅への行き方を尋ねてきたおじいさんが無事に着けたのか少し気になります。

広島駅で全員お土産の購入。それも終わると改札を通って新幹線のホームへ。私は改札の上のほうにあったテレビに映っていたアニメ(見た時間が短すぎてよく分からなかったけれど新幹線を発車させる物語のように見えた)を少し気にかけながら改札を通った。改札を通ると土産物屋があったので最後のお土産チェック。バイト先やサークル用を買ったりした。その後はやることも無いのでホームへ出て駅弁を買う。おそらく主力としているであろう種類の駅弁がいくつも売り切れていて私たちは少し困ったりしながら選んだ。このあたりになるとみんなの口数が減ってきた。疲れがたまっているのだ。軽い冗談にバカみたいに笑うか失笑するかしながら新幹線を待った。それ以外の反応ももちろんあったけれどこんな感じが大体だった気がする。

新幹線が来てそれに乗る。ここまで来ると東京までもうすぐなのだと少し寂しくなる。寂しくなりながらみんなで話をする。旅行の思い出を振り返る。みんな疲れているので会話が途切れる。また話す。途切れる。しばらくすると一人が寝る。そのあたりからはみんな疲れて静かだった。東京へ着く前、友人も起きたのでちょっかいを出しながら話す。話しながら品川に着く。あと10分ちょっとで東京か、なんて思ってるとすぐに東京。「広島に行ってるうちに東京寒くなったね」なんて友達(友達2人の内1人はトミーで、これはトミーの言葉)と話して、スーツケースとお土産を抱えてみんなで山手線に乗った。友達が1人降り、もう1人も降り、私は最後に降りた。そのあと家に帰りスーツケースとバックを床に投げ出して眠った。