東洋大学白山ラジオサークル「FAM」

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マラソン10km / 流れるプール / アルコール

 

2017年7月16日(日)

6時半に起きた。スマートフォンのアラームがうるさい。二、三度止めたのだけれどスヌーズ機能のせいでまた鳴り出す。目覚まし時計も鳴り出したので観念してベッドを出た。

今日はマラソン大会。出場部門は10km。シャツとジャージに着替えた。

ご飯と目玉焼きとソーセージを食べた。麦茶を飲んた。前回荷物が邪魔だったから今日はスマートフォンPASMOだけを持っていくことにした。戸締まりを確認したら家を出た。

集合場所は前回と同じ。日比谷駅で降りてそのまま皇居へと向かう。前回は曇りだったのだけど今回は晴れ。気温も高くて少し蒸している。集合場所は前回と違って門の近くだった。受付を済ませた時点で既に汗をかいていた。背中は湿っているというより濡れていると言った方がいい量。天気一つでここまで違いが出るのは予想外だった。正直甘く考えていた。

今回のゼッケン。10kmの人はオレンジ。
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塩分チャージを食べて、もらった水を飲む。前回とは明らかに違う状況に少し不安になっていた。準備運動をしたら少し歩き回る。今回は周囲の散策というよりはウォーミングアップ。歩きながら周囲を見る。二度目だからか物珍しさはあまり感じなかった。じゃあ何を見ていたのかというと、他の参加者の服装。どんな服を着てどんなシューズを履いているのかがすごく気になった。柔軟の仕方から着ているものまで最近走り始めた僕とは違っていた。あと、服と靴を着こなして(履きこなして)いて、そういうところも全然違うなと思った。続けていけば僕もそうなれるんだろうか。

9時になったら集合写真を撮って大会説明を聞いた。そのあとトイレを済ませて出走まで時間をつぶす。汗がいつも以上に出ている気がしてもう一度水を飲んだ。そのあとは、歩いて。座って、スマートフォンをいじって。出走時間の3分前にスタート位置に行く。他の参加者も続々と集まってきた。隣を見ると女子大生4年組がコーチらしき人と話していた。他にも運動部のような人がちらほらいた。また少し不安になる。完走だけを考えればいいのにどうして不安がちらつくのだろう。

スタッフの人がカウントダウンを始めた。ランニングアプリを起動。スタートと同時に記録が開始されることを確認。15秒前でボタンを押す。並ぶ場所前過ぎたかな、と一瞬思った。スタッフの人が「スタート」と言った瞬間、全員が走り出した。後ろにいた運動部が僕をどんどん抜かしていく。隣の女子大生や他の人たちにも追い抜かれていく。たぶんあの人たちは完走という目標をずいぶん前にクリアしていて、今の目標は自己ベストの更新とかなんだと思う。そういう人たちだと分かってはいるのに焦ってしまった。同じくらいの速度を出そうとして無理をした。このままだと体力が持たないと気付いて、すぐにスピードを落とした。疲労の気配がして、失敗したなと思った。

しばらく走っているとコースの脇にスタッフの人が見えた。1km地点と書かれた看板を持っていた。前回はこういうことがなかったので新鮮だった。もう片方に手にも何かを持っていて、なんだろうとよく見ると紙コップだった。受け取ろうかどうしようか迷って、そのまま通り過ぎた。開始1kmなのだしまだいらないだろう。スマートフォンで時間を確認。いつもより1分早いペースだった。自分ではスピードを落としたつもりでもまだ早いのだと思う。柳の枝(葉?)が顔に当たって邪魔だった。剪定してくれればいいのにと思ったのだけど、したらしたで柳としての魅力がなくなる気もする。2km地点でも確認。まだ1分速い。ペースが狂っている自覚はあるのだけど、うまく調整できないまま走り続けた。

3kmを過ぎた頃には少し疲れが見えていた。気温と天候でここまで体力が奪われるとは知らなかった。普段なら、それこそ昨日だって余裕だったはずの距離なのに。4kmで少し足が重くなった。5km地点(つまりスタート地点)が見えてきたときには前回よりも疲れていた。スタッフの人が大きな声で出走者に給水を勧めていた。声に従ってコースの右へ。どう取ればいいかよく分からず、軽く走ったまま受け取る。少し中身がこぼれて申し訳なく思った。移動しながら飲んで、用意されていたビニール袋に捨てた。

5km走っただけで既にへとへとなのに、この状態でさらに5kmなんて……と5km地点から100mもしないうちに思っていた。時間を確認すると、スタートから28分(27分だったかも)が経っていた。いつもより早いペース。最初に無理をしてから自分のペースに戻せなくて、そのままへとへとになってこのタイム。最初の方の1km5分よりは遅くなっているけれど、調整できたというよりはばてているだけに感じられた。

6km地点で飲み物を飲む。今度はゆっくり受け取った。コップは次の給水の人に渡せばいいらしい。手に持つと邪魔だったから握りつぶしてポケットに入れた。それから少しした頃、足の疲労がひどくなってきた。スピードがはっきりと分かるくらい落ちている。足が重かった。少しでも弱気になるとすぐにスピードが落ちた。どうにかしようと気合を入れてもすぐに元に戻ってしまう。歩くのと大差ないほど遅くなって、慌ててスピードを上げて、でもそれも続かずすぐに遅くなって、という悪循環に陥った。これが余計に体力を奪ったのだと思う。同じことを数回繰り返したあと、今度は歩きそうになるのを踏みとどまるサイクルが始まった。歩くのと変わらない速度で走って、足を上げるのもつらくて歩きそうになって、それはだめだと足を持ちあげての繰り返し。競歩と走ることの違いは足を片方付けるか両方付けるかの違いだという話を思い出して、とにかく形だけでも走り続けないとと必死だった。

そんな調子でしばらく走っていると後ろからランナーが何人も追い越してき始めた。たぶん10kmランよりも早めにスタートしていた20kmランの人たちだと思う。同じ大会に出ている人にこんなみっともない走りを見せたくないと思い、どうにかペースを戻した。それでもどんどん追い抜かされたのだけど。追い抜かされるたびに、これでペースをまた落とせると考える自分がいて、自分が情けなかった。それでもランナーはなかなか途切れず、そのおかげでどうにか走り続けられた。でも、それもしばらくしたら終わった。後ろからの人の気配がしなくなってしばらくしたら、またペースがガクンと落ちた。

時間からだいたいの距離を測ろうとしたとき、腕が痺れていることに気付いた。手首より少し下から手のひらにかけて、腕を枕にして寝てしまったときのような感覚があった。どうしたんだろうと思い、体に意識を向けたのがいけなかったのかもしれない。寒気も感じ始めた。いま走っているところが日陰だからとか、汗をかいているからだとか、そういうのとは別物だった。第一汗と日陰で寒くなるような気温じゃない。熱中症か日射病か脱水症状か、そのどれでもない何かなのか、知識がないから全く分からなかった(というかこれって全部別の症状なのか)。そのあともバテバテで走ったのだけど、両足とも地面につけてしまったあと歩いてしまった。

後ろから追い越されるたび、ゼッケンがバレなければいいなと考えていた。でもそれも5,6人に抜かされると慣れて考えなくなっていた。走るのはやめたけれど歩いてはいたから足は重いままだった。とにかく給水地点で飲み物をもらうことだけを考えていた。少し先に見覚えのあるおじさんがいた。たぶん同じ大会の参加者だ。その人も歩いていて、それにホッとしてしまう自分が嫌だった。

植えてある木を眺めながら歩いていた。何で走らないんだろう、足が重いからか、でも試しに走ってみた方が、でも歩いてしまったし、と考えがループしていた。僕の悪いところだ。前を見るとさっきのおじさんが少し遠くに見えた。走っていた。すごいなと思っただけだった。遠くに給水の人が見えて、走ることにした。歩いているやつだと思われたくなかったというひどくズルい理由だ。ずっと走ってきたように飲み物をもらって飲んだ。全然息が上がっていないことが自分でも分かって悲しくなった。飲み終わったら走り出す。少し走って、やっぱり足が重くて歩いた。

しばらく歩くとゴール地点(スタート地点)へ行くための橋が見えてきた。ようやく終わると思った。楽をしているだけなのにそう思ってしまった。橋の前のスタッフの人の視界に入る少し前から走り出した。走った瞬間、さっきまでの足の重さがないことに気付いた。水分を十分に取ったからなのか、歩きで回復したからなのか、よく分からないのだけどとにかく走れた。僕の前にいた人を抜かそうかと一瞬考えて、それはしてはいけないことな気がしてやめた。歩きでズルズル来た僕が一所懸命走り続けた人を抜かしていいわけがないし、軽々抜かすのは歩いてきたことを堂々と知らせているだけな気がしたからだ。

ゴールして飲み物を受け取った。息が上がっていないから飲みやすくて、何となく肩身が狭かった。完走証を受け取って座り込む。足の疲れが急に来た。とにかく重い。水を飲もうとペットボトルを持つと温かかった。ぬるいは通り過ぎていた。少し冷めたお茶くらいの温度だった。ぬるいお湯を飲んでしばらくぼーっとする。疲れを感じると罪悪感が和らいだ。こんなに疲れるくらい走っていたんだと思った。甘えて歩いたわけではなかったとも思ったのだけど、これはどんな事情があれ正当化しない方がいいなと思って考えるのをやめた。

今回の完走証。歩いたから完走ではないのだけど、それでもゴールはした。次は本当の10km完走を目指す。
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座って完走証を眺めていて、14位なのに驚いた。他の人たちは今も頑張って走っているのだろうかと思った。この時の気持ちを言葉にしようと何度か考えたのだけど、どうしてもうまくいかなかった。

家に帰る電車の中でM籐から遊びの誘いが来た。お金がなかったので断ったら、今度レザークラフトで何か作ってくれたらそれでいいと言われた。そういうことならと厚意に甘えて遊ぶことにした。バッグが完成したら染色の練習をして、M籐に何か送ろうと思う。

遊びはプールになった。男二人でプール。すみだスポーツ健康センター。道に見覚えがあるなと思っていたら、3年くらい前に友人たちと来たことがある場所だった。流れるプールでビート版を抱きしめてぐるぐる回ったりした。大学生風のお客さんは一人も見当たらなかった。もしかしたら僕一人だけだったのかも。監視員さんたちは仲がよさそうで、やっぱり休みの日はみんなで海とか行くのかなーとかM籐と話した。売店の自販機で買った食べ物は突っ込みどころがあって面白かった。M籐のたこ焼きは何故か半分に切られたものが並べられていた。

プールの後、セブンティーンアイスをおごってもらった。グレープもみかんもソーダもメロンも売り切れで、チーズケーキのを買った。

プールの後は北千住で飲み。誘った友人たちから返信が来るまで北千住の本屋で時間をつぶした。同期が一人来られることになったので3人で飲むことに。トミーも誘ったのだけど先約があったようで来れなかった。その他に誘った二人もダメだったので残念。3連休の中日。みんな予定があるのだろう。飲みは楽しかった。喉が渇いていたのもあってか2杯で良い気分になった。色々と愚痴を言ってしまったように思う。席を立つとき足が少し痛かった。今日の負荷がさっそく来たなと思った。帰りの路線の関係で、私が先に2人と別れた。今度は来られなかった友人たちとも飲みたい。

家に帰ってすぐにお風呂。髪を乾かして少し横になったらいつのまにか寝ていた。

 

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